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翔 ぶ 魚

omifish.exblog.jp

直角

仕事帰りの深夜

とことこと家路を歩いていると前方から猫がきた。
ここらにはいーっぱい猫がいるのに
どのこも触らせてくれない。
それどころか人の顔を見るとぴゅっと逃げる。

だが、昨夜の猫はわたしの存在をみとめても
そのまままっすぐこちらに向かってきた。
ド正面ストレート。

うほ。触らせてくれるやもしれん!と
にんまりしつつ、小さく「にゃー」と話しかける。
猫、さらに近寄ってくる。

よしっ。いける!
と、そのわたしの熱気がつたわってしまったのか、
あと1メートルを切った目の前で、やっこさん
くるっと直角に曲がってしゃなりしゃなりと去っていった。

えええええ!そんなあ。あからさますぎるううう。

「直角に曲がるこたないんでねえの!!?」

思わず声に出してつっこんでしまった。

…ら、

背後から「ぶっ」と吹き出す声。

…ひっ!人いたのかよ!!!

やはり最近のこと、
深夜に歩いていて
沈丁花の植え込みを見つけた時には、
自分がいきなり直角に曲がってそちらに寄ってって
花に顔をつっこんでくんくんしたので、
気づかずにいた背後の人に
びくっとされたこともありました。

そりゃ、びくっともしますわな。
すまんこってす。

そろそろ近所で不審者情報が回っているかもしれません。


そんなことより、猫たちよ。
わたしの何がいけないの、教えてちょうだいっっ!





by omifish | 2012-03-28 16:10 | 路上のいきもの
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