わたしのスコープはまず木の枝ぶりに向きます。
お、この枝のつき方は互生(図1)じゃな。
末端の枝別れが少ないのは、さしずめ頂芽タイプだから。
あら?枝は互生なのに葉は対生ってどうゆうこと……
さては、単葉に見えてこれは羽状複葉か。
しかも奇数羽状複葉ね!(図2)
ふむふむ。以上を鑑みると、これはクルミの木だね。
それもオニグルミじゃな!
……。
もちろん上のイラストの木は、例の為に描いた「ただの木」です。
それを、うがって見て解釈してるんです。
図1:互生…枝や芽が互い違いアシンメトリーに出る。
ちなみに、対生は左右対になってシンメトリーに出る。
図2:奇数羽状複葉…対生の単葉がたくさん生えてるのではなく、
じつはこれでひとつの葉。
どうすか……メンドクサイでしょう。
おそらく植物観察初心者が最初に陥る病なのでしょう。
なんでもかんでも当てはめて復習したいんです!
お、お恥ずかしい。
はたから見たら少々気色悪いかもしれませんが、
本人的には普通の行動思考。楽しい。
…人前では口にしないように気をつけます。
だけど、きっと昆虫好きにとっては、
「ただの蝶」の絵というものは無いでしょうし、
鳥好きも、これは何の鳥かな?とか考えるんじゃないかなあ。
車好きは、やっぱり絵の中の車種にもこだわりがあって、
自転車乗りはディティールの描き込みが気になるとか。
どうすかね。
みんな、何かしらうがって見てるんじゃ?