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翔 ぶ 魚

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vol.53 びっくりするような知識

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それは博学でマニアックな知識だとか
学術的に専門的で崇高な知識だとか
そういったことではない。

一体全体どういった経緯でそうゆう結論に
落ち着いてしまったのか…
理解に苦しむような摩訶不思議な知識のことである。

それが小学生の口から出たのであれば、まだよかった。

例えば
太陽と月が同一のものだと思い込んでいた。
とか
台湾も韓国も中国の首都名だと思い込んでいた。
とか
つまり首都は一国家にたくさんあるものだと
思い込んでいた。
とか
刺身はあれが原形であの状態で養殖されていると
思い込んでいた。
とか…
ちょっとどうかと思うような知識が
大人の世界でも横行しているのであった。

「へえ。いるんだー」と思っていたら
びっくりするほど身近にもいた。

先日、日本化学未来館で開催されていた
「脳‐内なる不思議な世界へ」展で
胸が悪くなる程おびただしい数の大小様々な
脳みそのホルマリン漬けを見てきたワタシは
しばらく脳味噌のことで頭が一杯であった。

だからごく身近な御仁にも
なんかの拍子に脳味噌の話題をふったのだと思う。
大きさがイコール頭脳の優劣じゃないはずだが
人間の脳味噌が相対的にはデカイのはなぜか。とか

以下Sのびっくりするような「脳」知識

S:「大きさじゃなくてツルツルだと馬鹿なんでしょ。」

…まあ、乱暴な言い方しちゃえばね。

S:「あなたの脳味噌はさぞやフサフサなんだろうね。」

…?
フサフサ?
シワシワじゃなくて?
どうやら褒めてくれてるらしいのだが。。。
変わった擬態語使うね。この人は。。。

フサフサって表現この場ではおかしくない?

S:「なんで。ツルツルの反対はフサフサでしょ。」

…??

そうそう。ワタシの脳って毛深いの。ってなんじゃそら!!
と、一人ノリ突っ込みを展開しているワタシの脇で
無表情にもっともらしくうなづくS。

S:「そういうことになるよね。
  知識の量と脳味噌の毛の量は比例するみたいだから。」

…???
脳味噌の毛の量…?
ワタシのイメージの中ではかなりグロい物体が
頭蓋骨の中に収まっていることになってしまった。。。
うーむ。
なーんかおかしな展開になってきちゃったぞぅ。

おそるおそる表情を伺ってみたが
奴はしごく真顔である。

えーと、それは比喩?
心臓に毛が生えてるとかっていうのと間違えてるの?

ワタシの怪訝そうな表情にいい加減気を悪くしたのか
Sはムッとした様子で語気荒く言い放った。

S:「そうじゃなくて!脳味噌に生えてる毛のことだよ!



!!!!!

!!!!!!!!!!

ぇ。

ええぇぇぇぇぇ………?


…ちなみにSは今年で29歳になる。
大卒の一社会人男子である。

今回の例は、「ツルツル」の反対語を「シワシワ」ではなく
「フサフサ」と定義してしまったことがきっかけで
その後を自分なりにつじつまを合わせて
解釈してきたあげくの大惨事である。

まあ、皺を毛に置き換えて理解していただけだが。。。
でも20年以上だよ?
どこかで気付くきっかけはなかったのか?

しかし…
…びっくりしたなあ!もう!

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テレビや図鑑で目にする脳味噌は観察しやすいように
剃毛処理したものだと思ってたらしい。あっぱれ。

by omifish | 2006-04-27 17:32 | white>black
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