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翔 ぶ 魚

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vol.73 サビ泥棒

Side white

どうも。
夜道を歩きながら気持ちよく鼻歌を歌っていたら
後ろから来た人に追い抜かれざま
サビ部分を歌われてしまったomiです。

恐怖よりも驚愕よりも前に
悔しさを覚えてしまったことをここに告白します。

…どうなのよ。これ。
ある意味窃盗ですよ?
いや、金品も貞操(?)も奪われてはおらぬが。
サビ泥棒ですよ。
なんとなく「おしゃれ泥棒」と雰囲気が似てるからって
ほんわかだまされちゃ、ダメダメ!

ワタクシ、ご存知のようにカラオケに対しては
嫌悪に近い感情を持っておりますが
歌うこと自体は嫌いじゃないのだ。
むしろ仕事中も散歩中も自転車乗りながらも
フガフガ歌ってることが多いのだ。

でも大抵は歌詞がうろ覚えなもんで
導入はどうしてもハミングになってしまう。
徐々にメロディが盛り上がってきて
いよいよ知っている歌詞の部分(つまりサビ部分)って
ところでようやく口を開いて口ずさむってパターンだ。
ちなみにサビを過ぎたらまたハミングね。

それをだ。
唯一知っていて口ずさめるサビ部分を…
むぅ。おのれ…返してちょうだい!
ワタシのサビを奪った憎いあんちくしょうめ。
どこのどいつだよ。ったく。
マイナーな洋楽だったのによく歌えたな。
…ん?そう考えると
あれを歌うとは…あやつ…なかなかやりおるな…

むしろマイナーな曲だったがゆえに、
「お。それ、おいらも知ってるぜ!」的な
同志としてのアピールだったのだろうか?
でも人の鼻歌を奪っちゃ駄目だろう。

でだ。ワタシは考えた。
そういうシチュエーションに立たされた時
フェアかつスマートにアピールする手段をだ。

ハモる。

後ろからサビ部分の間合いを計りつつ
しかし距離は近付き過ぎずとっておく。(至近距離はコワいから)
で、いよいよサビ部分がきたら
おもむろに
控えめではありつつ相手の耳には届くように

…低音の方のパートを口ずさむのだ。

と、
夜空に突如として流れる
サビ部分の美しいハーモニ〜…だ。

目と目が合ってニヤリ。
心の中でお互いの健闘を讃え合う。
しかし言葉は交わさずに去ってゆく二人。。。
それがニヒルな男同志ってものだろう。。。

Side black
怖い、怖いよ! 何がコワいってこんなパターン設定妄想してる自分が一番怖いわ。
しかも、ワタシ男じゃないし。

by omifish | 2006-09-29 15:39 | white>black
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