読書メモ
最近読んだ本からの抜粋と簡単な感想。
ほぼ自分の記録用です。
「マルコの夢」 栗田有起 集英社文庫
幻のキノコをめぐる食通の物語。小説。
幻想的で淡々としてる。ワタシには正直よく分からなかった。
この著書の作品だったら「お縫子テルミー」「オテルモル」の方が好ましい。
「スキヤキ」 いとうせいこう 集英社
日本各地のすき焼き屋をめぐるスキヤキ礼賛の随筆(?)
スキヤキが食べたくなった。それ以上でもそれ以下でもなし。
同著者の作品では「ボタルニカルライフ」「見仏記」は素敵に面白い。
「プライベート・ゲイ・ライフ」 伏見憲明 学陽書房
90年代初頭にゲイであることをカミングアウトした著者の恋愛論。
読み物部分は興味を持って読んだが、後半のハウツーやQ&A部分はとばす。
「木」 幸田文 新潮社文庫
樹木に魅せられた著者が木にまつわるあれこれを綴った随筆。
興味深く読む。幸田文さんは日本のおしとやかな大和撫子という
イメージがあったのだが、「台所帖」「しつけ帖」と
今回の作品を読むにつけ、かなり我の強い、感情の起伏や思い込み
の激しい人だったんじゃないかと感じるようになった。
つまり気丈な人ということなんだろうが。
「邪馬台国はどこですか?」 鯨統一郎 創元推理文庫
歴史もの推理もの。小説。
史実にある事柄を意外な切り口から思わぬ真実に導く。
これは好きだからもう読み返すの10回目くらい。
久しぶりに読んだら、前回と気になる部分が変わっていた。
「にょにょっ記」 穂村弘 文藝春秋
日記。エッセイ(?)
あいかわらず、現実と虚構の境目が微妙で
さらりといかない気持ちわるさが面白い。
この著者だけ本当にそういう世界に住んでるんじゃないかと
思わされるもの。
「きのう何食べた? 3巻」 よしながふみ 講談社
料理レシピ漫画。
このシリーズはもはや枕元本の定番。
美味しそうな家庭料理が調理法まで描かれていて、献立の参考になる。