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翔 ぶ 魚

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vol.48 恐怖症とトラウマの因果関係

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恐怖症。
なんだかおどろおどろしい名前だが
割と頻繁に耳にする言葉である。

人によっては深刻な場合もあるだろうし
ちょっと苦手程度の人が大袈裟に使うこともあるだろう。

ちなみにワタシの姉の一人は高所恐怖症で
もう一人の姉は閉所恐怖症である。
二人とも端から見ていてちょっと気の毒になるほどなので
軽いとは言えないかもしれない。

友人の妹は先端恐怖症である。
これはさすがに先端の尖ったものを向けたことが無いので
重度の程は不明確だが
トラウマとなったいきさつを聞くとかなり恐そうなので
やはり気の毒である。

トラウマのきっかけ。
やはり恐怖症となってしまうにはそれ相応の
忌まわしい記憶があるようなのである。

高所恐怖症の姉のきっかけは知らない。
歳の離れたワタシが物心ついた時にはすでに
高所恐怖症だった。今度理由を聞いてみよう。

閉所恐怖症の姉の方は理由はワタシも想像がつく。
我が家にはその昔敷地内に
半ば物置と化した古い平屋の離れがあったのだが
これが子供らが悪さをした時に大活躍した。

そう。閉じ込めるのである。
反省するまでここに入ってなさい!ってやつである。
電気のつかない部屋の奥の方には
古い家電や家具にまぎれて
雛人形やら西洋人形やらが乱雑にしまわれていた。

怖くねえ?
いかに強情を張っていても
そうそう長居は出来ない環境よ。
姉のトラウマはあれだということで本人も納得している。

友人の妹の先端恐怖症のきっかけは
彼女が本当に小さい赤ん坊の頃まで遡る。
その頃の記憶があることにも驚くが問題はそこじゃない。
布団に寝かされていた彼女はまだ
自分では起き上がったり出来ないほどの乳幼児だった。

そのふとんの周りをうれしそうにスキップしながら
グルグル周回していたのは
彼女の姉であるところのワタシの幼なじみである。
幼なじみは傘を手にしていた。
買ってもらったばかりだったのかもしれない。
うれしくて小さな妹の布団の周りを
傘をステッキみたく突きながら回っていた。。。

突きながら。。。。

タン!タン!タン!タン!!!

自分では身動き出来ない妹さんは
巨大に見える自分の姉と傘の先端をまんじりとも出来ずに
寝床から見つめていたことであろう。。。

そして運命の一瞬は起った。
目測を誤った姉の傘の先端は妹にヒットしてしまったのである。

幼なじみはとても話上手だ。
この話も反省を踏まえつつ面白おかしく話してくれたので
思わず笑っちゃったが。。。

いやぁ…そりゃ、さぞかし妹は怖かったでしょうよ。
お気持ちお察し致します。。。

かく言うワタシは恐怖症と言うほどでは無いが
下り階段がコワい。
遠近感が掴めなくなって降りてるうちになんだか
クラクラして自ら転げ落ちそうな錯覚に捕われてしまうのだ。
やたら慎重に手すりに掴まりながら降りている。

これにも理由がある。
足がデカイのだ。ワタシは。
背が凄く高いわけでも無いし骨格や体格もデカイく無い。
いたって標準サイズ。むしろ手は小さい方だ。
でも足がデカイ。

学生時代ごついウェスタンブーツが流行った時期があった。
デカイ足に更に鎧のようなブーツを装着すると
もう、その足は男のそれである。

友人宅の玄関先に脱いであるそれを見た友人の父親が
娘が男を部屋に連れ込んでいると誤解して
部屋まで確認しに来たことがあったりした。。。

で、階段のね、あの幅?踏みしろっていうの?
あれが異様に狭い奴が時折ありますでしょう?
足が縦に収まりきらなかったんである。
あると思っていた足場が全然足りなくて
そのまま前傾姿勢ですってんころりんである。
10段以上滑り落ちたのだ。
痛かったなあ。。。

多分ワタシの下り階段苦手症はあれからである。

…えー。結論。
トラウマの原因が自分ではっきり分かってても
コワいものはコワい。。。
あと、人にはそれぞれ結構本人以外には理解されにくい
恐怖の対象があるってこと。

皆さんはコワいものってありますか?

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幼い頃、歯がむき出しに見える人の笑顔がもの凄く怖かった。
だからアニメキャラのDr.スランプのアラレちゃんの口元も怖かった。
「きーん」と言ってるときの「い」の口の形が。。。
対象が対象なだけに深刻味が薄れてしまうのだが本人は心底怖かった。

by omifish | 2006-03-29 15:50 | white>black

vol.47 昼下がりの時間

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時間が気になっているのだ。
締め切りに追われてるとかではなくて。

例えばそれは電車の扉の開閉時間である。
ある駅に電車が滑り込み停車する。
無論、乗降者のために扉は開くだろう。
その、開いている時間の間隔が気になるのだ。

たとえば乗り継ぎやらが多い比較的大きな駅や
朝のラッシュ時などは走り込んでくる人や
乗っても乗っても乗り切らない人々を
押し込めるのに手間取ったりして
扉の開閉時間は均一にはいかないだろう。

でもホームに人もまばらな時間帯でも
扉は一定時間は開いてますよね。

バスみたいに停車場に人がいなければ
スルーしちゃうってことも無ければ
ちょっと開けてさっと閉めちゃうってことも無い。

おそらく規定の時間があるのだと思われるのだが
その規定の時間はどうやって決められたのだろう。
それは何基準で?
車掌さんの気分次第じゃないでしょ?
一応細かいマニュアルとかあるんでしょ?

電車がホームに着いた瞬間からカウント始め
その時点で切符を買っていた人が
走らずに改札を通過してぎりぎり
電車内に乗り込めるまでの平均時間を算出して
何秒に規定いたしました。。。とか。
あるのかね。

椅子のデザイン一つにしたって
人間の体勢とかなんとか生物力学的なんちゃらかんちゃらで
背もたれの角度とか細かく算出してあるんでしょう?

じゃあ、やはり電車の扉の開閉時間も
プロの間で練りに練った末に何秒とか決まってるのかね?
…駅によっても違うけどさ。

なんとはなしにカウントしてたら
お昼の人のまばらな二子玉川駅では
扉の開いてる時間は16秒だった。
…15秒じゃなくて。。。

全く人が乗り込まないままの16秒は意外に長く感じた。

そして16.5秒目に乗り込もうとした
若者の目の前で無情にもプシューと扉は閉まった。
ありゃ。

諦めの早い若者が気まずそうに背を向けたら
もう一度扉が開き
その青年があわてて引き返してきて乗り込もうとした
その鼻先でまた扉がプシューと閉まった。。。


…ドリフ?

やっぱり車掌さんの気分次第なの?
意地悪っすなー。

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思わず口元が緩んでしまったワタシは青年と目が合ってしまった。
すまぬ。。。だって絶妙なタイミングだったんだもの。

by omifish | 2006-03-29 14:25 |

縁側通信 その捌

久々の縁側通信である。
我が家の猫の額(庭)にも春が到来中。

a0040963_11172944.jpg雑草。オオイヌフグリ

a0040963_111827.jpgプランターの新参者。
デイジーと名前知らない花

a0040963_11182663.jpgクローバーじゃないよ
ストロベリートーチ。
こいつは冬の間も順調だった。


a0040963_1126858.jpg…さ、これはなんざんしょ。


ふっふっふ。
ふっふっふ。芝生じゃねえ?これ!

そう!…うちの芝はね。
死んじゃぁいませんでしたよ。
昨年冬季用の芝の種を蒔いたにもかかわらず
蒔き時が遅すぎたのか冬の間は淋しい丸裸。
茶一色だった縁側。。。
ええ、ええ。
lawn grassの怨念のせいかとも思いましたさ。
殺戮シーン回想
そして
その後の回想
一ヶ月後を乞うご期待とかいいつつ
4ヶ月も経ってしまった。。。

それが。。。
先月あたりからポツポツ緑が出始めて。。。

はい!どうこれ!

a0040963_11442882.jpga0040963_129330.jpg前。

芝生の茂り方や高さが違うのは
種を3種類ミックスして蒔いたせいなのか
はたまた日照条件の差なのか
やけに背が高い奴はまたしても。。。
おそらくlawn grass。。。うぬぬ。
お前は本当に生命力に溢れてんなー。。。

そして生命力といえばこいつら。

a0040963_1152347.jpgチューリップなの?


a0040963_1153859.jpgあんたは?


昨年芝生を掘り返した時に
半分死んでるような球根がポロポロ出て来た。
枯れたら肥料になるだろうと隅っこに除けて無視してたら
今頃。。。芝生の間から顔出して来た。
これさあ。
百合とかチューリップの葉に見えるのだが。
前の住民が植えてた奴が2年越しとかで発芽したか?
葉っぱ見て分かる方いらっしゃいますか?

まあ、健気に生えてきたものなので
暖かく見守りつつ何が咲くか楽しみにすることにする。

庭いじりが楽しい季節になってきた。
またこの縁側通信の方もちょこちょこ更新いたします。
by omifish | 2006-03-22 12:03 |

vol.46 バットで奇襲を受ける

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やにわにバットで殴りかかられたのである。
白昼堂々と。
何の面識も無い男に。

そいつは我が家から数十メートルの
茂みのところに潜んでいたのである。
そしていきなり
「こらぁー!」と躍り出て来たのだ。

…いくら春だとはいえ
おっそろしい世の中である。

今時「こらぁ!」にもびっくりだ。
めちゃくちゃにバットを振り回しながら
なんか叫んでる。
どうやら自分の領域に入ってくるんじゃねえ
ってことらしい。

だってここ公共の道路よ?
駅までの通勤路なのよ。
避けては通れないのよ。

しかも痛いから。
あいたたた。こらやめんか。バカたれ。

暴行事件のわりに呑気な感じであるのは
相手の男が推定4〜5歳児で
バットは青いプラスチック製だったからである。

しかしだ。
いくら幼児とはいえ
何の理由も無く殴りかかってくるとは言語道断。
そしてワタシはお子ちゃまに甘いタイプでは無い。
むしろ逆、逆。
特別扱いなんぞしませんよ。
常に対等意識である。
いや、むしろ対抗意識である。

「ちょっとあんたいきなりなんなのよ。」

「踏んでる!ボクの○×△※※!踏むなよな!」

「へ?」

足下の道路を見ると
アスファルトに何やら広範囲にチョークで落書きが。。。
しかし何が描いてあるかは判別不可能。

「そんなこと言ったって
ワタシここ通らなきゃ会社行けないの。
あんたおぶってでもくれるの?」

「ここに廊下があるだろ!ちゃんと廊下を通れよな!」

…間取り図だったようだ。
自分の理想の部屋なのか秘密基地ごっこなのか。
なんかはじの方にいびつなラインが引いてある。
これがどうやら廊下ってことらしい。

「…狭くない?この廊下」

「うっせーな!早く歩けよ!」

ちくしょう。どこまでも強気なガキめ…。

「はいはい。廊下ね。ここ通ればいいんでしょ」

無事廊下通過…の間際
ムクムクと意地悪願望が沸き上がる。
わざとよろりとよろめいて
メインルームとおぼしきスペースにずかずか侵入。

「あ、ごめん土足であがっちゃったわ。おほほほ。」

「こらぁ!踏むな!」

「ちょっとあんた帰りまでに
この廊下広くしときなよね。
あ、それからここにワタシの部屋も作っといてね。」

「うっせーな!」


…朝っぱらからガキんちょと戯れてしまった。

子供って本当バカ。。。で面白い。。。

しかしあいつ保育園とか行かなくていいのか?
パジャマ姿だったけど外で遊んでていいのか?

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ん?同族嫌悪?何ですかそれ。

追記
連絡先引き続きよろしくお願いします。
by omifish | 2006-03-17 18:06 | white>black

vol.45 道草を食うはなし

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寄り道の話ではない。
文字通り道ばたの雑草を食べる話である。

皆さんはどうか知らないがワタシはあるよ。
道ばたの雑草食ったこと。子供の頃。
しかも一度や二度じゃない。
ちょっとしたブームに巻き込まれたのだ。

別に山村に住んでたわけではない。
戦後間もない頃のはなしでもない。

すべては子供ならではの
たくましい想像力と好奇心。
そしてそれを上回る意地から始まった。

火付け役は自分。
きっかけは草餅だった。
当時小学校2年生くらいだったワタシは
祖母から草餅の緑色は『ヨモギ』という
葉っぱによるものだときいたのだ。
現物の草を手でもんで
独特の爽やかな香りも嗅がしてもらって
「こんな草も食べられるんだ」と思った。

そしてこうも思った。
「これ、通学路にたくさん生えてるじゃん。」
…正確にはそれは間違いだった。
ヨモギによく似たキク科の雑草だった。
しかし当時のワタシはそんな見分けはつかない。

明くる日ワタシは嬉々として
学校帰りに一緒になった同じクラスの男子に
その道ばたのヨモギもどきの雑草を手渡し
「コレ食べられるんだよ」と教えてやった。
相手は無論いきなりは信用しない。
押し問答の末、じゃあ、お前食ってみろよ。
ってなことになるわけだ。
こっちは自信満々である。
やおら手で葉をもんで口元に持っていった。

…あら?香りがしない。
爽やかな香りじゃなくてただの草汁の匂いだ。
しかしその時点でコレは違うかもとはもう言えない。
何気ないふうでパクリ。
…ぐもぐも、ごっくん。

「うん。草餅の味がするよ」
…嘘つきである。
ちなみに当時からワタシはポーカーフェイスであった。
負けず嫌いな性質も確立していた。

その男の子は
俄然興味津々になって自分も食った。
そして
「本当だ。草餅の味だ!!」と嬉しそうに言い放った。
…バカモノである。
子供の思い込みとは強力なものなのだ。
そもそも草餅自体が当時すでに
子供にとってそんなにメジャーなお菓子ではなかった。
彼が実物を食べたことがあったかもあやしい。

子供の子供たる所以はこれで終わらないところにある。
あふれる想像力と好奇心。
「じゃあさ。ほかの草も食べられるんじゃねえ?!」
…びっくりするような飛躍思想。
じゃあさってことは無いだろう。
他のもって根拠は何なんだ。

とにかく、それからしばらくは
帰宅通路が重なる他の子供達も巻き込み
下校途中にそこらの雑草を摘んで食っては
「これはキュウリの味だ。」
「この豆みたいのはきな粉の味だ。」
「スイカの味だ。あとから甘くなる。」
など味の総評をする日々が続いたのである。

みんなどっかで
「でもこれただの草じゃん」って思ってたはず。
後半は意地の張り合いである。
かく言うワタシも一番最初に
彼に偽ヨモギを食わした罪悪感から
「いや、これは本当は食えないだろう」
とは言い出せなかったのである。。。

…子供って本当にバカ。。。で面白い。。。

…ここから何かを導き出そうっていうね
あのぉ…お説教とか反省とかはとくに無し。
強いて言えば
猫じゃらしの茎部分はキュウリの味ってこと。
鮮明に覚えてるのがそこ。

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先入観と暗示に弱く無謀だった彼の現在が心配だ。
ダマされて変な宗教とか入ってなきゃいいけど。。。

by omifish | 2006-03-14 12:44 | white>black

vol.45 春の警戒体制実施中

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警戒警報といっても
花粉前線上昇中とかってことでは無い。
幸いワタシは花粉症では無いのだ。

春の訪れを何で感じるかは人それぞれであろう。

梅や沈丁花などの花の香。
…風流である。

道ばたに咲くハコベやオオイヌフグリなど
雑草の小さな花。
…ちいさく感動。わくわくする。

巣穴から出て活動始めたアリンコ。
…啓蟄。これまた微笑ましい。

つくし、蕗の薹、若竹の子。
…たらの芽もいいよね。天ぷらだね。

春一番の突風。強風。
…うん、分かりやすい。

奇声を発する人、挙動不審な人、寄ってくる人。
…?

だから。ほら。
脳みそから花咲いちゃってるとか表現される…
ちょっと対応に困る人の発生率。
…高くなるよねぇぇ。。。


ある人は先日都内の駅付近のゴミ集積所で
朝っぱらから黒装束で「かぁーかぁー」言ってる
自称カラス(どう見てもおじさん)に遭遇し
「春も近いな」と思ったらしい。

うん。…ね。春近いね。

で。なぜに春なの?
ってことになるわけだ。

陽気がポカポカしてくるから
頭の中身もホンワカパッパになる。とか
そんな曖昧な解釈じゃなくて。
医学的、科学的、生物学的根拠があるはず。
いや。あるべき。

春は動植物にとって生の季節である。
植物は芽生え、花を咲かせる。
虫は動き出し(啓蟄)、動物は生殖期をむかえる。

今時分から先は、ほら。
夜中とかにネコが奇声をあげるはじめるでしょ。
いわゆる発情期ってやつである。

ヒトも動物の一種である。
春には春のバイオリズムがあるのだ。
ヒトの体もこの時期ホルモン代謝の変化が起こり
肝機能が亢進してくる。…んだそうだ。

生殖器や肝臓にまつわるこの体内変化
これがスムーズに行くと体は温まり
体力活力の向上につながり問題ないのだが
実際はホルモンバランスが崩れやすい状態にもなり
イライラや不眠、血圧の上昇など
この季節には精神的に不調になりやすい。…んだと。

血圧の上昇って言うのは
ようは血が騒ぐってやつだ。
頭に血が昇っちゃってのぼせやすくなるってこと。
ちなみに「のぼせる」とは「逆上せる」と書く。

…逆上である。「ぎゃくじょう」。
ほら。なんか不穏な流れになってきましたよ。

それに
ヒトにはもう一応発情期は関係ないはずだが
野生の記憶が体内に残ってるかもだ。
ホルモンバランスうんぬんの時期らしいしさ。

「逆上」に「発情」だよ。
コワイことになってるんだよぅ。
中には自制のきかない人も出て来るのさ。

さてさて。
それから。

これは大分以前に何かで読んだんだが
桜の花の花粉には微量だがエンドルフィンが
含まれているらしい。(これは事実未確認)
エンドルフィンてのは一種の麻薬物質。
ランナーズハイとかで分泌される
脳内麻薬ベーターエンドルフィンと同じもの。

…はい。
お察しの通り。
あれね。満開の桜の下で行われる
花見と称したどんちゃん騒ぎ。
ありゃぁ あの人達はお酒に酔ってるだけじゃないね。
一つの花に含まれるエンドルフィンがいかに微量でも
群れて満開に咲く樹の下に長時間いたんじゃあ
多少のラリラリ効果は出てるんじゃないのか?

夜中とかに独りで
満開の散りゆく桜の樹の下に立って
ずっと上を向いてると、なんかこう
狂おしいような切ないような
脳内に霞がかかるような
妙な万能感に浸れてしまうのも
そのせいかもしれないのだ。

ホルモンバランスが崩れて
「逆上」して「発情」した人が
エンドルフィンでラリラリになって
万能感に浸っちゃったあかつきにゃあ。。。
…あなた。そりゃ大変な騒ぎですよ。

「ちょっと」どころか
かーなーり対応に困ることを
おっぱじめちゃう輩もね。
出て来るっちゅうもんです。

今年も警戒警報発令。
厳重警戒体制が敷かれる季節となった。
さ!気を引き締めて!
そんな口半開きにしてのん気に
ふぐふぐ春の香気すってちゃ駄目駄目。
背後がガラ空きよ!

と、三歩進むたびにすぐふぐふぐしてしまう
己を戒めるワタシである。
例のフェロモンも増量してそうなんだもん。
春だからね。
皆さんも夜道には気をつけよう。

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桜の樹の下には死体が埋まっているといったのは作家の梶井基次郎。
ところで本当に花粉にはエンドルフィン含まれてるの?

by omifish | 2006-03-08 16:02 | white>black

vol.44 したたかな花々

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ワタシはNHKが割と好きだ。
「割と」と言うよりは「かなり」頻繁に観る。
自然科学番組とかがたまらない。

先日の放送で
野生の草花の受粉方法が紹介されていた。
皆さんもご存知のように
多くの花はただただ漫然と雄しべの花粉を
昆虫が蜜を吸いに来たときに身体に付けて
持って行ってくれる偶然にまかせている。

でも中には
最少生産(花粉を)で
最大効果(運び屋による受粉)を狙う
まるで受注生産工場のような
合理的かつ効率的な
クレバーというか、したたかな花もいた。

たとえば「あざみ」
雄しべ雌しべなんて細小な世界で
このからくり。
自然って面白い。。。
からくり自体はしごく単純な造りなんだけどね。

※絵のところをクリックするともうちょっと大きく図が見れます。

a0040963_17172946.jpg


今度あざみを見かけたら是非とも
花の部分を触ってみて観察しようと思った。

あと、こんな花もあった。
名前は忘れた。
a0040963_17175970.jpg


「したたか」っていうとなんだか
“ずる賢い”ってイメージしてしまうが
漢字で書くと「強か」になる。
野生の草花が強いのは正当だわな。

あたりまえのことに感心してみたり。
そんな感じです。

ここ数日ずっと「男祭り」みたいな
「炎」と「筆文字で根性」みたいな
体育会系デザインやってたから
とち狂って
やさしいラクガキがしたくなったのです。

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『次回はイエローストーン国立公園の生態系について』
…ってワタシはNHKの回し者か。

by omifish | 2006-03-07 16:43 |

vol.43 銭湯考

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銭湯が好きだ。

自宅に風呂があっても時折銭湯に行く。
多摩川土手時代は銭湯がMy風呂だったし。
住んできた町のおおよその銭湯は制覇してきている。

もちろん温泉も好きだ。
温泉での楽しみはもっぱら
ハダカでの外気とのふれ合いだ。
ワタシは烏の行水タイプだが
空とか木とか眺めてればもうちょっと入ってられる。
外気。
つまり露天温泉ね。

でも今回は銭湯のはなし。
基本的に銭湯は露天じゃない。
外気ともふれ合えない。

なぜ好きなのか今更ながら疑問に思ってみた。

広い浴槽で足を伸ばせるのはたしかにいいが
リラックスつってもだからワタシは
遊び道具がないとどうせ長湯が出来ないのだ。
まさかワタシでも銭湯に本は持ち込まない。
むろんシュノーケルも持ち込まない。
ちゃっと入ってちゃっと出る。

かといって健康ランド的な
色んな浴槽やら設備のととのった
ちょっとした施設みたいになってるのは
あまり興味が持てない。
どうにも風呂に行くという気がしないのだ。

銭湯は一人でちゃっと行くに限る。

余計な設備も必要なし。
ただ、ざぶんと風呂に浸かりにいくのが良い。

…じゃ、自宅の風呂でいいじゃん。

なしてわざわざ銭湯?ってことになりますわな。

温泉と違って距離を行かず
意識の切り替えもせずして行ける。
日常の延長線でありつつちょっと非日常な感じがいい。

古めかしくて年代物な、昭和色の濃い、
いわゆる「ザ・これぞ日本の正しい銭湯」って
赴きの銭湯であればあるほど
こころ惹かれるのもそのせいかもしれない。
自分の通常の生活空間とのギャップというかなんというか
時間の流れ方のゆがみみたいなものに触れる気がする。
真昼の人気の無い古い銭湯はとくにそんな感じだ。
どこかの時代の映画のセットに迷い込んだような感じ。
長居無用な感じ。

あとあの壁画が好きなのだ。
富士山とか、どこかの入り江みたいな風景画。
スコーンと抜けたやたらスケールのでかいあれね。

外気にはふれられないから気分だけ演出しました的な。
日常に小旅行を。みたいなね。
ヴァーチャル露天温泉。みたいなね。
その庶民的な発想。心意気が微笑ましくていい感じだ。

構図のスケールのでかさとは対照的に
点描がもの凄く細密でじっくり見ちゃうんだよな。あれ。
でも最近は町角のオーソドックスな銭湯でもあまり見かけない。
なんか淋しい。

先日家の近所の銭湯に毛が生えた程度の
お湯屋に行ったらやはり壁画は無かった。

で、代わりと言っちゃあなんだが
総古代檜張りの露天風呂があった。

ちっ。
洒落っ気出しやがって町風呂のくせにしゃらくせえ。
つつましく壁画にしてろよなー。
こんな町中でなにが露天だ。
なんて毒吐きながらも内心脱衣中からすでに入浴決定。
いそいそと直行。
我ながらこの辺ものすごく小市民的。

大雨の晩で誰も外の浴槽には入ってなかった。
わーい。独占。
どうせ濡れるんだしと思って一人で露天を満喫。
まあ、駅前の一角だから
露天といってもぐるりと高さ4mくらいの塀で囲ってあって
四角く切り取られた雨空しか見えなかったが
外気にふれているのには違いない。

すっぽんぽんで大雨に打たれてる己と
塀一枚隔てた向こう側では距離にして3mも無い。
駅前の通りを傘さしてコートを着込んで
日常の帰路を往く人々がいるのだ。

上空から俯瞰で眺めたらその落差は
さぞかしシュールな図だろうなぁ。…と。

あれはあれでなんとも
無防備というか、心もとないというか
でもちょっと優越感というか
微妙な心持ちになった。

雨に打たれて冷たいんだか熱いんだかも
微妙であった。
滝に打たれる修行僧のような気分になったが
とくに修行することもないので
やはりちゃちゃっと出た。

Side black
町の銭湯は必ず幅利かせてる常連おばちゃんがいるのなー。
経営者でもないのにやたら人の入り方に規定を説こうとするのなー。
煩わしくもあるがそれもまた江戸長屋みたいで微笑ましい。
でも、ワタシは常連が居そうな時間帯は避けます。うるさいもん。

by omifish | 2006-03-02 15:23 | white>black