湯河原、宮下林道、城山あたりの冬の雑木林散策に行ってきた。
今回の主眼は「冬芽」の観察。
まあ、iPhoneのカメラでは接写出来ないので、
せっかくの冬芽はあまり撮れなかったが…。
実際には、色々見れて勉強にはなった。
一日目は博物館主催の観察会に参加。
夜に静岡に移動して友人のおばあちゃん宅に一泊。
翌日は、蒲原の御殿山を友人とふたりで散策し、復習。
観察会には博物館の植物学者が同行する上に、
参加者の面々もなかなかの博識者ばかり。
こちとら「対生」と「互生」くらいは知っていたが、
「頂芽」「托葉」など知らなかった言葉がポンポン出てくる。
しまいには、「芽鱗痕を追っかける」などと言う。
「ガリンコンを追っかけるって…!何?」
友がつぶやき、私は吹いた。
まわりの参加者にはしごく当たり前の話なのだろうが、
知識の無い状態で聞いたら面白い響きにしか聞こえない。
「ガリンコン」…て。
しかも、その得体の知れないものを、
追っかける…て。
専門ジャンルに突入すると、
まったく未知な世界が広がっているものだなあ。
愛すべき植物オタクたちに囲まれて「盲目的な愛」「変人」
という言葉が浮かばないでもなかったが、
それこそが、楽しい世界なのだ。きっと。
だって皆さん芽が(違う)目がキラキラ。
牧野富太郎先生しかり、なぜに植物学者は、
老いも若きもお目々キラキラなのか。
一人きりでも、変人でも、なんか閉じてない感じ。
かく言う初心者の私も、
「それだけ好奇心が旺盛なら大丈夫。」
と、先生に太鼓判を押された。
もう、植物界への一線を越えてしまったかもしれん。