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翔 ぶ 魚

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vol.46 バットで奇襲を受ける

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やにわにバットで殴りかかられたのである。
白昼堂々と。
何の面識も無い男に。

そいつは我が家から数十メートルの
茂みのところに潜んでいたのである。
そしていきなり
「こらぁー!」と躍り出て来たのだ。

…いくら春だとはいえ
おっそろしい世の中である。

今時「こらぁ!」にもびっくりだ。
めちゃくちゃにバットを振り回しながら
なんか叫んでる。
どうやら自分の領域に入ってくるんじゃねえ
ってことらしい。

だってここ公共の道路よ?
駅までの通勤路なのよ。
避けては通れないのよ。

しかも痛いから。
あいたたた。こらやめんか。バカたれ。

暴行事件のわりに呑気な感じであるのは
相手の男が推定4〜5歳児で
バットは青いプラスチック製だったからである。

しかしだ。
いくら幼児とはいえ
何の理由も無く殴りかかってくるとは言語道断。
そしてワタシはお子ちゃまに甘いタイプでは無い。
むしろ逆、逆。
特別扱いなんぞしませんよ。
常に対等意識である。
いや、むしろ対抗意識である。

「ちょっとあんたいきなりなんなのよ。」

「踏んでる!ボクの○×△※※!踏むなよな!」

「へ?」

足下の道路を見ると
アスファルトに何やら広範囲にチョークで落書きが。。。
しかし何が描いてあるかは判別不可能。

「そんなこと言ったって
ワタシここ通らなきゃ会社行けないの。
あんたおぶってでもくれるの?」

「ここに廊下があるだろ!ちゃんと廊下を通れよな!」

…間取り図だったようだ。
自分の理想の部屋なのか秘密基地ごっこなのか。
なんかはじの方にいびつなラインが引いてある。
これがどうやら廊下ってことらしい。

「…狭くない?この廊下」

「うっせーな!早く歩けよ!」

ちくしょう。どこまでも強気なガキめ…。

「はいはい。廊下ね。ここ通ればいいんでしょ」

無事廊下通過…の間際
ムクムクと意地悪願望が沸き上がる。
わざとよろりとよろめいて
メインルームとおぼしきスペースにずかずか侵入。

「あ、ごめん土足であがっちゃったわ。おほほほ。」

「こらぁ!踏むな!」

「ちょっとあんた帰りまでに
この廊下広くしときなよね。
あ、それからここにワタシの部屋も作っといてね。」

「うっせーな!」


…朝っぱらからガキんちょと戯れてしまった。

子供って本当バカ。。。で面白い。。。

しかしあいつ保育園とか行かなくていいのか?
パジャマ姿だったけど外で遊んでていいのか?

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ん?同族嫌悪?何ですかそれ。

追記
連絡先引き続きよろしくお願いします。
by omifish | 2006-03-17 18:06 | white>black
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