ブログトップ | ログイン

翔 ぶ 魚

omifish.exblog.jp

vol.95 「ある」と「ない」

Side white

考え始めるとめくるめく世界に連れ去られ
途方に暮れることが、割とよくある。

そのうちの一つが
「ある」と「ない」についてだ。
皆さんも中学時代くらいに
一度は経験されてるんではなかろうか?
例えばそれは、「線分」と「点」
線分とは点の羅列である。
無限個の点の集合で長さだけあって面積は無い。
点とは位置だけである。
大きさ・面積・長さをもたないものであるという。
…おかしくないですか?
だって点は面積も長さも何も「ない」のに
それをいくら点々重ねたって「ない」ままじゃないの?
「ない」ものを無限個集めても「ない」でしょ?
「ない」点を集めて線をつくって
線分で今度は面をつくって
面を組み合わせて立方体をつくっても
元が「ない」んだから面積も体積も「ない」はずなんじゃ?

あるいは、音。
人も動物も鳥も虫も何もいない草原で
一本の大木が倒れました。
その時、どんな音がしたでしょうか?という問い。
答えは「無音」。
音って言うのはそれを受け取る鼓膜が存在して
はじめて生じるもので
聞くものが無ければ、音は存在し「ない」。
あるのは振動のみ。ってはなし。

色も。
色ってのは可視光の波長とか反射によって出来ますよね。
したがって一切の光を遮断した暗室内では色は存在しない。
緑色のものがあったとして、
暗くて見えないねぇ。ではなく
そこに緑色という存在自体が「ない」。

鏡に映った虚像のことなど考え始めたら
もうおしまいだ。
映ってるけど「ない」。
「ない」のに焦点はガラスの表面を越した架空の所に合う。
合わせ鏡に映ったものの連続性は何処まで続くの?
永遠なの?無限なの?
無限なんてあり得るの?
無限だっていわれてる宇宙が拡張してるってどういうこと?
その外側は「ある」の「ない」の?

「ある」と「ない」の境界はおそろしく曖昧だ。
ワタシの意識はミクロ世界からマクロ世界まで飛び
もう少ししたら宇宙とか
曼荼羅の方に流されて行ってしまうんじゃなかろうかって
いきおいで途方に暮れつつ
「ある」「ない」とぶつぶつ呟きながら
歩道を歩いていた。

ら、
視界のすみに
いきなり車道に飛び出した白い小型犬が見えた。
そして身がすくんでしまったのか
往来の真ん中で立ち往生している。

!!!!ちょっと!危ないよ!
心臓にどっと汗が吹き出る
飼い主の姿が見あたらない!
とっさにワタシも車道に飛び出した。

車のブレーキ音
続いて、タクシーの運ちゃんの怒声。
「す、すいません…でも犬が…」

…い、いぬ…

…ん?

!!!!

ふわりと足下を
コンビニの白いビニール袋が舞っていった。。。

犬…じゃ、「ない」…

…往来でポツンと佇み
車の流れを止めたまま、
さらに激しく途方に暮れてしまうワタシであった。

ああ、随分遠くまで来てしまったなぁ。。。
帰り道が分かりません。
…あ、桜が散ってる…

Side black
前回の「ゲジゲジ」見間違いしかり、ただ単に眼鏡つくれってこと?
それとも最近ぼーっとしすぎなのか?

by omifish | 2007-04-05 15:15 | いきもの
<< vol.96 詐称 vol.94 ゲジゲジ >>